2007年6月10日日曜日

入梅(にゅうばい)2007/6/11

 明日は入梅です。
入梅は、芒種から5日目、立春から数えて135日目に当る6月11日頃の時期をいいます。この日を境に梅雨の季節に入ります。

色々な節目のことを雑節といいます。五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称です。
農業に従事する人々は二十四節気(中国で作られた暦)では十分に季節の変化を読み取れないため、その補助をする為に考えられた日本独自の暦です。雑節が考え出された背景には、農家が季節の移り変わりを正確に理解できれば、農作物に多大な損害を出さずにすむという自然現象と農業の深い関係がありました。

主に、節分(2月3日)・八十八夜〔はちじゅうはちや〕(5月1日頃)・入梅〔にゅうばい〕(6月11日頃)・半夏生〔はんげしょう〕(7月2日頃)・二百十日〔ひゃくにちとうか〕(9月1日頃) ・土用(1月17日・4月17日・7月20日・10月20日頃)・彼岸〔ひがん〕(3月20日・9月23日頃)などのことです。
雑節は農業に従事する人たちの生活の知恵の結晶ともいえるでしょう

五節句の「節」というのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことです。
暦の中で奇数の重なる日を取り出して(奇数(陽)が重なると陰になるとして、それを避けるための避邪〔ひじゃ〕の行事が行われたことから)、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まりました。この中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったそうです。

五節句には、3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれています。
1月だけは1日(元旦)を特別とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。 

「五節句」の制度は明治6年に廃止されました。

日々の生活の中で、元旦、1月7日は七草かゆ、3月3日は雛祭(ひなまつり)、
5月5日は端午の節句(子供の日)、7月7日は七夕。

昔からの形は変わっては、いるかもしれませんが、日本で今の所「五節句」は
これから、お餅をアラレを草餅を夜空のロマンを・・と
色々な商品などの宣伝の乗せられながらも文化を継承していけそうな感じです。

ではまた後日。

お庭のラベンダー満開です。雨の雫がきらきら綺麗。fujino


参考文献:子どもに伝えたい年中行事 、年中行事・儀礼辞典東京美術選書

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